謹啓　この度，2021年10月23日（土）・10月24日（日）の2日間，第28回日本物理療法学会学術大会をオンライン形式で開催させていただくこととなりました。本来であれば会場予定であった県立広島大学三原キャンパスにて皆様をお迎えし，対面による意見交換を行いたかったのですがとても残念でなりません。しかしながら，あらゆる方面でコロナ禍に負けない努力がなされている中，伝統ある本学術大会を立ち止まらせる訳にはいきません。このような状況だからこそ前を向き，オンラインでのメリットを存分に引き出す形で学術大会を全力で企画・運営に当たっていく所存です。

 

　さて，本学会のメインテーマを「進化・発展する物理療法　―最新の臨床と研究―」としました。厚生労働省が進めるフレイル対策が加速化する中，健康寿命延伸に貢献できる理学療法学領域は極めて重要な分野であり，とくにその核となる手技の一つが物理療法であると確信しております。また，2021年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されるスポーツイヤーでもあり，当然スポーツ医学との関りが深い物理療法に注目が集まることは想像に難くありません。この時世に対する期待に応えるべく，本学会では“臨床”と“研究”の現場に還元できる内容を特別講演，教育講演，企業協賛セミナー，シンポジウム，そして日本理学療法士協会物理療法部門との共同企画など盛りだくさんで提供できるよう準備しております。

 

　最後に本大会が皆様にとって実りある会になりますように祈念するとともに，皆様のお力で物理療法学会を盛り上げていただけます様，お願い申し上げます。